ヴァンセンヌのキョウコ&ローラン・デュシェーヌ

パリの東に隣接したヴァンセンヌ。森とシャトーでも知られる街の商店街のただなかに、パティスリー『ローラン・デュシェーヌ』の3軒目が4月28日にオープンした。教会の裏の広場に面しており、隣接するカフェのテラスなど、いつもヴァンセンヌの住民で賑わっている。店内は明るくニュートラルな空間で、華やかなパティスリーや焼き菓子、ヴィエノワズリー、それにシックなチョコレートが映える、人目を引く店に仕上がった。

2人が初めてのお店をオープンしたのは2001年、13区のヴュルツ通り。ブランジュリー・パティスリーとして、裏にはアトリエも構え、地元の人々に愛される店として成長した。ローランはコルドンブルーの教師も長年務め、その間にMOFパティシエの称号も獲得した、誰もが認める本物のアルチザンだ。

生来の誠実さと寛容さはパティスリーの仕上がりにも現れている。ショーソン・オ・ポム、クロワッサン、イチゴタルト、レモンタルト...、評判は、パリでも上位を争う美味しさだ。夏日が近づいた陽気が心地よい今日この頃。近々テラスを出して、アイスクリームもサービスする予定だそう。イチゴとリュバルブのタルト、フランボワーズのババは華やかな新作。シャトーや森、動物園、植物園と憩いの場所が溢れるヴァンセンヌに訪れたときのとっておきのアドレスにしたい。