浮世絵に見る江戸の食卓/読み物

江戸前の料理

江戸の食卓は、こんなにも鮮烈で艶かしい。浮世絵から浮かび上がる、食卓を通した粋な江戸の日常とこだわりに虜になってしまう一冊。すし、鰻、蕎麦といった、江戸ならではの料理の紹介や、天ぷらや深川丼など、浮世絵に描かれた皿々を再現。月岡芳年「風俗三十二相 むまそう」の鱚天を食らおうとする狐のような女や、歌川国芳「銘酒揃 宮戸川」の業平蜆の土産に小躍りする美女などは官能の極み。レシピ付きの、広重が日記に綴った玉子とじどんぶりなどは、日本人なら誰もが愛し続ける永遠の丼ものだろう。

 

 


玉子とじどんぶり

材料(約2人分)

玉子2個、出汁120ml、醤油大さじ1、 塩ひとつまみ、炊いた御飯適量。


作り方

1. 小さめの鍋に出汁、醤油、塩を入れ、煮立てる。

2. 玉子を溶き、1に入れ、、箸でかき混ぜながら火を通す。

3. お茶碗にご飯をよそい、2をかける。
*三ッ葉、生姜など、香味を加えてもなおよし。by DOMA

 

 

浮世絵に見る江戸の食卓  著者 林綾野